お知らせ

2019/02/19OYA STONE

栃木県宇都宮市 大谷石地下採掘場の資料館に伺わせていただきました。

関東一円の町並みに!大谷石は、石塀、蔵などに多く使われており、普段から最も親しんできた石材(組積材)です。
この度は、大谷石の歴史と出会える場所(視察)に行けるということで、「掘る」「石切」を通して何かを感じよう!と思いました。
入り口から下へ下へと階段を降り、地下30m程の底地に辿り着いた瞬間、神殿の様な荘厳さ、石切をしていた当時の労働者の絶え間ない努力の跡を感じました。それは、刺激的で一生忘れない光景でした。
我々は、庭つくりを主とした事業体です。庭つくりの前には、精神統一して「修景、素材選び、住み手の考え」と深く自分と対します。
この掘り残された空間は、自分なりに精神を研ぎ澄ます場所として最適でした。
今後、大谷石という素材を撤去したり処分したりと地方現場で見かけることは必須です。しかし、この大谷石が、一昔の経済、流通や情報の中で、「どこで生まれ、どのようにして作られて来たのか?を気が付かなければならない」と思う。同時に、これからは、「物の豊富さから心の豊かさ」に対し、庭つくり事業を通して理想を伝えて行かなければならない。
大谷石リユース(再使用)する気持ちを大切にして日本ならではの風土、素材を再利用することが、環境的にも一番良い考えであり、あるがままの貴重な大谷石と自然の一部である大谷石を選び、歩んでいかなければならないと思いました。
細かく現実的に述べるなら、庭つくりの異端なポイント使いや、植物との絡みのポイントなど、外装用に一工夫を企画したいものです。これからの庭プランが楽しくなります。
最後に、この視察研修への参加は大変、喜ばしく大谷石の素材が近くに居過ぎた為に、見えなくなっていたことを気付かされました。
大切にしよう!限り有る資源!約1500年前の掘削の歴史、江戸の石問屋16軒の歴史と共に!

平成31年2月11日視察
代表 土屋 忠和(50歳)


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